こんにちは!
ホームページの現場レポートを更新しました。
現場レポートの方では写真が1枚しか載せられないので、こちらのブログの方で載せられなかった写真も合わせて詳細を紹介させていただきたいと思います(^^)/
◇O様邸現場レポート◇
O様邸基礎工事開始!!
今回は基礎についての豆知識と現場の様子を紹介していきます!
まず、初めに基礎工事の手順を簡単に追っていきましょう!
家が立派に建つための土台作りで大体基礎工事の所要期間は4~5週間ほどで終えます。
①基礎が配置される部分(家が建つ場所)の地面に砕石を敷き詰めて固めます。
②捨コンと呼ばれるコンクリートを砕石に被せる。
③ベース(耐圧盤)を打設します。
④基礎の形に合わせて立ち上がりの型枠を作る。
⑤型枠にコンクリートを流し込む。(打設)
この後、ケースバイケースなのが、コンクリートを打設してから、型枠を外すまでの養生期間でこれは季節によって異なります。この養生期間をしっかり取ることが重要です。
型枠を外して完成!
ここで「基礎」の豆知識を挟みます!
みなさんお分かりのように、基礎は地震が来ると、一番最初に揺れが伝わる場所で、家の耐震強度を高めるためにもしっかりした基礎にすることが大切です。また、建設予定地の地盤が悪い(元々、畑や田んぼなどの地盤が弱い地)と、地盤沈下を起こし、家全体が傾いてしまったり、沈んでしまったりすることも考えられます…..。
そのため、きちんとした基礎は建物の要となります。
昔は自然の石を地面に置いて、その上に柱を直接立てていました。神社やお寺などの社寺建築(しゃじけんちく)と呼ばれる建物にはこのやり方が多く見られていました。しかし、このやり方だと、ほぼ直接地面と接しているので、木が腐ったり、シロアリの被害にあったりもします。
では、どんな基礎にすればいいのか?
それは建物の基礎には様々な種類があり、その基礎の形状によって、害虫や耐震性の効果は変わります。
ここからは3つの基礎を紹介します!
基礎の種類① ベタ基礎
イメージとしては「面」で建物を支えます。コンクリートを全面に流し込むため、液状化が起こりやすい地域など地盤が良くないところでは、しっかりとした基礎を作ることができます。ただ、コストは全体にコンクリートで基礎を作るため高めになります。こちらが今回採用している基礎です。
基礎の種類② 布基礎
壁の下に土台を結合させる方法で、一般的には最も多い基礎工事となります。
イメージとしては「線」で建物を支えるという形式です。コンクリートの量がベタ基礎よりかなり少ないのでコストは抑えられますが、しっかりとした処理をしないと湿気が上がりやすく、シロアリの侵入の恐れがあります。
基礎の種類③ 杭基礎
地盤の地耐力が低い場合に採用する基礎です。杭を地面に打ち込むことで地盤を固めて安定を高め、その上の布基礎を支えます。杭を打ち込むため、これも布基礎に比べてコストは高めとなります。
②で紹介した布基礎は2000年の建築基準法の改正により、耐震基準が強化されたため、堅硬な地盤でなければ採用できなくなりました。このような経緯もあり、近年の木造住宅では、ベタ基礎を採用している住宅がほとんどです。
ここまで聞くとベタ基礎にしたほうがいいんじゃないかと思いますよね。
ですが、布基礎の強度がベタ基礎に劣っているわけではないので、一概にベタ基礎が良いというわけではないんです!しかも、「鉄筋の太さ」や「基礎の立ち上がりの長さ」によっては、布基礎のほうが優れていることもあるので、「ベタ基礎を採用してるからいい会社!」という訳ではないということです。
最後に、
「素人が現場を見てもしょうがないから…..」と言って現場に顔を出さないお施主様もいらっしゃいますが、個人的な意見ですが、とてもとても勿体ないと思います!!!
分からないことは、現場監督や職人さん達に教えてもらえますし、話しているだけでも楽しいものです。それに、しっかりとした住宅会社を選んでいれば、工事に問題はないはずですが、お施主様が現場に来ると良い意味での緊張感が生まれるというメリットもあります!
せっかくですから、現場に足を運んでみてください!!
◆今回の問題解決まとめ◆
基礎工事は4~5週間程で終了
コンクリート打設から型枠外しまでの養生期間が季節で違う。夏3日以上、冬5日以上
ベタ基礎だから良い会社というわけではない。
現場に足を運びましょう!!